こんにちは!みのりです。
最近少し、涼しくなり外に出やすくなってきました。
大阪でも最高気温が30度を下回ることもちらほら出てきています。
このくらいの気温になると、リハビリの訓練として屋外歩行訓練を行ってもリスク管理しやすくなります。
今回は
・屋外歩行訓練を行うことに対してのリスク
・屋外歩行訓練を行う際に気を付けなければいけないこと
について書いていきます。
屋外歩行訓練をはじめる前に考えておくこと
皆さんはどのタイミングで屋外歩行を選択しますか?
例えば糖尿病でADL自立、著明な筋力低下も認められないような患者さんであれば、有酸素運動の一環として、すぐにでも屋外歩行訓練は行うことができるかと思います。
しかし、歩行能力が低い患者さんに対して、屋外歩行訓練を行う場合はどうでしょう。
歩行能力が低い患者さんに対して歩行訓練を行う場合は
屋外歩行をするほどの歩行耐久性があるのか?
途中で、歩けなくなった場合どうすればいいのか?
どの道を歩くのか?
といったことを、事前に考えておかなければいけません。
つまり、歩行の耐久性やバランス能力がある程度のレベルに達していないと屋外歩行訓練は行わないということになります。
どのタイミングで屋外歩行訓練をはじめる?
では、何m歩ければ屋外歩行訓練をするのかということろですが、それは人それぞれです。
2mでも3mでも歩ければ屋外歩行訓練を行うことができますが、そんな短距離をわざわざ屋外で行う必要はあるのでしょうか。
屋外で歩行訓練をした方がいい理由が明確で、ある程度の距離が歩けるようになったタイミングが屋外歩行訓練を始めるタイミングでしょう。
私の場合は20~30mは歩ける見込みがないと屋外歩行は始めません。
屋外歩行を行うにあたってのリスク管理
歩行中のふらつきやつまずきに対して見守りや介助をするのはもちろん、他のことにも気を使わなければいけません。
例えば、
歩行の耐久性は十分あると思っていた患者さんが屋外歩行中に「もうしんどい、歩けない」と訴えたら?
歩行中急に下肢脱力し、動けなくなったら?
いろんな、イレギュラーを予想して環境を整えないとアクシデントに繋がります。
私が屋外歩行訓練をする上で最も気を配るのは、コースをどうするかということです。
もちろん、初回は短距離からはじめて、徐々に距離を伸ばしていくようにするのですが、それでも患者さんが途中で歩けなくなるということがあります。
その為、
コースの中にベンチなど休めるところを通るようにしよう。
休めるところがないなら車椅子を持っていこう(または家族に車椅子を押してついてきてもらおう)。
車をよける余裕はないから、狭い路地を通ろう。
人通りの少ない道を通ろう。
外が暑いので夕方や朝の時間に歩くようにしよう(熱中症、脱水症予防)。
などなど、そんなことを考えながら屋外歩行訓練をコーディネートします。
さいごに
「1人で外出できるようにするため」「歩行の耐久性を向上するため」など、いろいろな理由で屋外歩行訓練を計画します。
屋外歩行訓練を行うには、いろいろなイレギュラーを想定してコースや時間の選択をしないと、必ずアクシデントに繋がります。
本当に、屋外歩行訓練が必要なのか?
屋外歩行訓練を行うことで何を得たいのか?
ということをしっかり考えてから訓練プログラムを立案しなければいけませんね。