こんにちは!みのりです。
最近こんなツイートをしました。
訪問看護の理学療法士の求人激減してるなー。
来年の介護の改正も訪問看護のリハビリとしては、マイナス改定になるだろうし。
— みのり@訪問看護で働く理学療法士 (@kikuchiyooo) March 14, 2020
そう。
理学療法士の求人が激減しているのです。
特に訪問看護ステーションからの求人が・・・・・・。
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訪問看護のリハビリはマイナス改定ばかり。セラピストはもういらない。
介護保険においても医療保険においても、訪問看護のリハビリにとっては厳しいものとなっています。
というのも、乱立する訪問看護ステーションの中で、理学療法士が多すぎ、リハビリの介入が多すぎの訪問看護ステーションが増えてきたことが原因と考えられます。
訪問看護とう謳っているのに、蓋を開けたらリハビリばかり。
近年そんな訪問看護ステーションが増えました。
そう、理学療法士は開業権がない為、看護師を味方につけ次々に訪問看護という名の、なんちゃって訪問リハを立ち上げていたのです。
国もバカではないので、そんなことはお見通しです。
看護協会だってだまっていません。
そこで、次々と規制がかかってきたのです。まずは、セラピスト単独の介入ができなくなり、リハビリ目的の利用者に対しても定期的な看護師の訪問が必要になりました。
次に、週4日以降の医療介入がセラピストの場合安くなるよう設定されました(細かなニュアンスは若干違いますが、そんな感じ)。
また、機能強化型をとるための条件として職員における看護師の割合が追加されたのです。
つまり、今まで機能強化型が取れていたリハ特化型の訪問看護ステーションが、今回セラピストが多すぎるという理由で、取れなくなったのです。
これは痛い。
会社としては、セラピストはもういらないという考えになります。
訪問看護のリハビリが縮小されるとどこでリハビリをすればいい?
訪問看護のリハビリは、あくまでも看護の一環のリハビリなのです。
わざわざ訪問看護でリハビリをしなくても、訪問リハビリや外来リハビリ、通所リハビリを利用すればいいじゃんという話なのです。
しかしどうでしょう。
訪問リハビリはそんなに数がありません。診療所や病院が併設されていないといけないという条件は結構厳しいのです。
外来リハは期限もありますし、介護サービスを利用していると外来リハを受けることすら難しくなります。
通所リハビリは、外に出ることが嫌な人は無理ですし、医療的な治療を必要とする人に関しては利用自体が難しくなってきます。
これらは非常にややこしい。
ケアマネからすると、通所系は利用者が嫌がるし、家で医療的なこととかリハビリをやってもらいたい。
じゃあ、看護師もいるセラピストもいる訪問看護ステーションに頼めば、全部いけるじゃん。
こうなるのです。
これが、訪問看護でリハビリができなくなると、どこでリハビリをすればいいのでしょうか。
おそらくリハビリ難民が出てくるでしょう。
訪問看護のリハビリにとってセラピストはもう多すぎる
一昔前まで、訪問看護ステーションにとってセラピストは利益を出しやすいツールでした。
リハビリは時間をコントロールしやすいので、タイトに時間を組んでスケジューリングすれば利益を生み出しやすかったんです。セラピストは重宝されました。
しかし、近年の改定で「訪問看護は看護を強化すべき!」「重症の利用者を手厚く看護すべき!」という流れから、セラピストが多いと訪問看護ステーションが利益を出しにくくなる体制が整いつつあるのです。
こうなってくると、もうセラピストはいりません。
実際、訪問看護ステーションのセラピストの求人は激減しています。
ベテラン理学療法士は転職も難しい時代に
因みに、私の働いている地域の病院が最近閉鎖したのですが、50歳台の理学療法士が転職できず困っています。
年収400万円台位の就職口はあるのですが、今までもらっていた年収600万位の所はなかなかないようです。
ベテラン理学療法士が転職に困り、新人理学療法士と対して変わらない給与の所でしか就職できないという事態に陥っています。
会社からしても、もう出来上がっているベテラン理学療法士より真っ白な新人理学療法士の方が採用したいでしょう。ベテラン理学療法士は扱いづらいんです。
さいごに
マイナス改定が続いている訪問看護ステーションでも、理学療法士業界の中では高い給与の水準が保たれています。
理学療法士にとって給与を重要視するのであれば、訪問看護への転職は今かもしれません。
もしかすると、もう遅いかもしれません。
理学療法士の需要と供給が反転する時期はもうすぐそこまできています。
理学療法士として、生き残っていく為には何か周りから秀でるものが必要となるでしょう。
理学療法士としての知識や技術だけでなく、もっと広い視野で事故を高めていきましょう。