こんにちは!みのりです。
今回は理学療法士がリハビリの計画を立てるときに、かなりの頻度で立案する「筋力訓練」について書いてみました。
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理学療法士の筋力訓練は負荷が弱いことが多い
特に新人理学療法士に多いんですが、理学療法って病気や関節、筋肉に対しての知識はある程度ありますが、筋力訓練に対しての知識ってホントに浅いと思います。
スポーツ分野で働いている理学療法士は筋力訓練についてしっかりと勉強しているかもしれませんが、地域密着型の病院に勤めている理学療法士や訪問看護ステーションに勤めている理学療法士はとくに弱い部分じゃないかと思います。
リスクを気にしすぎるあまり負荷が弱すぎるのです。
障害者や高齢者のリハビリを行うにあたって、よくあるクレームのひとつの「リハビリした後、体が痛くなった」というものがあります。リハビリでは弱い部分の筋トレをしたり、動きの悪い部分を動かすようにアプローチするため、こういう訴えが出てくるのはある意味仕方のないことです。
経験の少ない理学療法士は、これをただ単にクレームとして受けとってしまい負荷の強い訓練が怖くなってしまします。
これが問題なんです。
筋力訓練には過負荷の法則というものがあります。過負荷にしていかないと筋力の強化は望めないんです。これは理学療法士ならだれでも知っている知識です。
誰でも知っている知識なのにクレームを気にして負荷を上げず筋力強化を行おうとするんですね。
根本的に理学療法士は筋力訓練についてあまり知らない。
「最大筋力の〇〇%の力を発揮するようにすれば筋力強化の効果はある」程度の知識はあるでしょう。少し勉強していれば、この方向に動かせば特にこの筋肉を収縮させることができる。みたいなことはわかるでしょう。
しかし、セット数はどうすればいいのか?インターバルはどのくらいとればいいのか?筋肉をつけるためにどういう食事をとればいいのか?
こういった部分は本当に弱いです。経験の浅い理学療法士に聞くと全くと言っていいほど根拠のない答えが返ってきます。
これは恥ずべきことだと思います。はっきりいって趣味で筋トレをしている人のほうが知識が深かったりします。
筋力訓練の知識を増やしたければ、自分がスポーツジムで筋トレすればいい
これが、一番の近道です。自分でやるんです。
文献やインターネットなどで知識を補充して自分でやってみると、新たな疑問が出てきます。それは、患者さんや利用者さんも抱いている疑問です。それを、一つ一つ根拠のある答えを用意するんです。
また、筋トレしてると訓練することの辛さや続けることの難しさを体験することができます。その為、そういった時の対策が立てやすいという利点があります。メンタルのサポートも気持ちがわかるのでアドバイスしやすいでしょう。
自分がそうだった。自分で筋トレしたら筋力訓練のことがわかった。
私自身がそうでした。私の場合、そこそこの経験があったので筋力訓練についてある程度の知識はあるつもりでした。
ある日、ダイエットをかねてスポーツジムで筋トレを始めました。YouTubeなんかで動画をみたり、文献をよんだり、サイト検索して筋トレについて調べてみると。。
でるわでるわ。知らないこと。
筋トレの方法もそうですが、栄養についてマッチョはかなり勉強しています。そして、かなり実用的。正直負けた!!と思いましたね。
完敗です。
ファーストポジションはどの位置が効果的なのか。どのような導線で動かせばいいのか。タンパク質はどの程度とればいいのか。食事をとる頻度はどのくらいがいいのか。など奥深いです。
私たち理学療法士はしょうもないプライドを捨て、どん欲に学んでいかなければいけない。
理学療法士は厳しい臨床実習があったり国家試験があったり、資格をとるためにたくさんの大きな壁があります。それを必死に超えようとすることで、いつしか変なプライドを持ってしまうんです。
筋トレの知識なんかその辺の人よりよっぽどあるわ!っておもっている理学療法士はたくさんいると思います。
ただ、多くの場合、理学療法士は理論的な部分の知識はあるが、実践的なことはあまり知らないというのがとても多いと思います。
こういった部分をどうにかしないと、いつまでも理学療法士は立場の弱いコメディカルから脱却できないでしょうね。