こんにちは!みのりです。
今回は新人セラピスト向け第5弾です。
前回は意識障害か寝不足なのか見分けがつかない!そんなときどうする?新人療法士向け。について書きました。
今回も訪問看護のリハビリで良く遭遇するケースについて書いていきます。
訪問看護でバイタルチェックをする時に、今日の調子はどうか?などいろいろ利用者さんに質問すると思います。
その中で、
排尿の回数って聞きますか?
「今日はまだ一回もでてない」とか言われたらどうしますか?
どうしたらいいのかわからないというセラピストになってはいけません。
特に訪問看護では、セラピストであっても看護としての役割があるので頑張って勉強しましょう。
今回の、内容は非常に簡単ですから是非読んでみてください。
尿閉を起こす要因は?
- 腰椎椎間板ヘルニアによる膀胱直腸障害
- 前立腺肥大
- 尿路結石
- 尿路悪性腫瘍
- 神経因性膀胱
- 抗不安剤、抗うつ薬、パーキンソン病薬を服用
細かく分ければもっとありますが、大まかに言うとこんな感じです。
尿閉にはいろいろな病気が隠れている可能性があります。
意外なところで言うと薬剤の副作用です。
尿閉じゃないか?と思った時に確認したいこと
・排尿があるのであれば回数と量を確認する。色がわかるのであれば色も確認する。
脱水の場合は尿が濃くなります。
・排尿がないのであれば、最後に排尿した時間を確認する。
・水分・食事摂取量を確認する。
脱水かもしれないです。そもそも水分をとっていないかもしれません。
・下痢の有無、口喝、体温、皮膚の状態を確認します。
下痢は水分を奪いますし、口喝・体温上昇は脱水のサインです。皮膚の張りが著しく低下していると脱水が疑われます。
・排尿障害を起こす疾患や内服薬の有無を確認します。
内服薬の副作用の確認は案外忘れがちです。しっかりと確認しましょう。
尿閉かもしれない利用者に療法士ができること。
・脱水に陥ているかもしれないので原因を探る。
部屋の温度や湿度、水分の摂取状況等を確認し、家族や本人に室温調整や水分摂取の必要性を指導する。
・排尿障害を伴う疾患を持っている利用者に対しては、定期的に排尿状況を確認し、変化があれば主治医に報告する。
・排尿障害を起こす可能性のある薬をチェックしておく。
さいごに
尿が出ないというのは、「尿が作れないのか」「排尿したいけどできないのか」のどちらかです。
疾患に伴うものなのか、ただの脱水のなのか把握しておく必要があります。
もし疾患からくるものであれば、放置していると命に関わることになりかねません。
訪問看護で働くのであれば、セラピストも排尿の状況をしっかりと把握しましょう。
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