こんにちは!みのりです。
最近、こんなツイートをしました。
理学療法で〇〇法みたいなのがあるけど、10年勉強会に通ってる友人が「自分はまだまだダメだよ。先輩の足元にも及ばない。」って言ってる。
謙遜だろうけど、10年勉強しても習得できない技術って何よ。
そもそも、基本的なところを押さえていれば、リハビリの技術に圧倒的な差なんかつかないだろう。
— みのり@訪問看護で働く理学療法士 (@kikuchiyooo) December 21, 2019
理学療法士の中には、自分の技術(手技)を誇示するために、あたかも凄いことをしているかのような雰囲気をかもし出す輩がいます。
これは非常に有害です。
新人の理学療法士はこういった先輩の振る舞いに惑わされ、その手技を勉強しないと理学療法士としてダメなんじゃないかと思っていしまうのです。
こんな積み重ねが偏った考えの理学療法士を生み出してしまうのです。
理学療法士の手技はマルチ商法ではない
自分の勉強している手技を広めたいのか、新人をどんどん自分の参加している勉強会に勧誘する理学療法士がいます。
どんな勉強をしたらいいのかわからない新人理学療法士にきっかけを与えるという点では良いことだと思うのですが、これが過剰になる人もいます。
私の元同僚には1日2万円くらいの勉強会に新人理学療法士全員を参加させた猛者もいます。
その時、私が働いていた病院はその手技一色にになりました。
勉強会に参加した新人理学療法士が連日練習しているところを見て、他の理学療法士や作業療法士が高い費用を払って皆その勉強会に参加するようになったのです。
勉強家に参加するのは全然いいことなのですが、そのうち、その手技を学んでない人を否定するようになったんです。
ほんと、何かの新興宗教のようなマルチ商法にはまっている人のような感じです。
かなり偏った考えの手技であった為、すぐにそのブームは去りましたが、なかなか凄い光景でした。
10年頑張っても習得できないスキルなんて使えない
ツイートしたことでもありますが、10年頑張って身につかないというのは、明らかにおかしいです。そのスキル(この場合理学療法の手技)を疑いましょう。
よく考えてください。
理学療法は、そんな複雑なものでしょうか?
客観的な指標が必要とされる医療業界の逆をいっていないでしょうか?
そんなスキルはクソなのです。
もっと汎用性のあるものを学んだ方がいいでしょう。
理学療法士は基本的に何か凄いことをしているようなものが好きです。勉強しているようですし、凄い人になったような感覚になるからです。
私は、普段から勉強していて賢い人が、なぜこんなマルチ商法のようなものにハマるのか理解できませんでした。
賢そうな先生が被検者に治療(手技)をして治療前後でSLRの角度を比較しているのですが、明らかに治療後のSLRは引っ張りあげていますし、被検者も協力しているような雰囲気があります。
なぜ、そんなものに騙されるのでしょうか。
今ならわかります。学ぶ側の人達の視野が狭くなっているんですよ。
さいごに
私は、決してリハビリの手技を否定しているわけではありません。
○○法が嫌いなわけはありません。
私自身、そのような手技をいくつか学んだ経験はありますし、実際に臨床に使えるというものは多く存在します。また、そういった手技を学ぶことで、理学療法の基本的な考え方を勉強できるといったメリットも大いにあります。
私が否定しているのは、そういった手技に魅了されて視野が狭くなっている人、周りにしつこく勧誘する人です。
そういった輩は理学療法士の害です。