こんにちは!みのりです。
今回は、新人療法士向け第4弾です。
ちなみに第3弾は血圧測定ができない。SPO₂が測れない。そんなときどうする?訪問看護新人療法士向け。です。興味のある方はご覧ください。
今回は訪問看護のリハビリで良く遭遇するケースだと思います。
訪問したら、利用者さんの様子がおかしい。
声掛けをしても、うなずいたり、「うん」といった簡単な返事のみ。
開眼することもない。
これって、訪問する側からしたら、すごく不安ですよね。
寝不足で眠いだけかもしれないけど、JCSでいったら「Ⅱ-20」「Ⅱ-30」程度です。
こんな感じの人を寝不足と判断して対応してもいいのでしょうか?
そんなときに、どう対処すべきかという話です。
寝不足か意識障害かわからないときに確認しておきたいこと
1.バイタル測定、全身状態を確認
脳卒中や頭部打撲などの可能性を想定する為に行います。
2.昨晩の睡眠状況を確認
昨晩眠れてなかったことを家族が把握しているかもしれません。
3.内服状況の確認
眠剤の量がいつもより多かったり、服薬時間が遅かったり、薬が変わっているかもしれません。
4.呼びかけへの反応を確認
寝不足の状態であれば見当識は保たれていることが多いようです。睡眠前の出来事や現状に関する質問をしてみましょう。熟睡していれば、見当識があいまいになるかもしれませんが、寝不足の場合は体をゆすったりすると、ある程度覚醒します。意識障害だと覚醒しません。
5.家族への指導と、その後の安否確認
寝不足でなければ意識障害かもしれません。その場合は救急搬送が必要になるので、家族にそういった説明をします。
寝不足か意識障害かわからなくならないように療法士が事前にできること
・日頃から利用者の睡眠パターンや眠剤の服用の有無を把握しておく。
・意識障害がおこるような合併症をもっていないか把握しておく。
糖尿病の場合は低血糖が起きた場合意識障害が起きる可能性があります。その為に、糖の置き場所を把握しておく必要もあります。
・家族には、「呼吸してない」「いびきをかく」「声かけや体をゆすっても反応がない」という場合は救急車を呼ぶなどのアドバイスを行う。
そういった反応があれば、当日中に安否確認をしましょう。
さいごに
意識障害か寝不足かという判断を誤ると、処置が遅れてしまいます。
意識障害の原因が脳卒中だったりすると、処置が遅れるということは、とても深刻な問題です。
ここであげた確認事項は、すぐにできる簡単なものばかりなので、是非参考にしていただけたらと思います。
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