リハビリの話

高齢者の転倒予防に対してのリハビリ内容

こんにちは!みのりです。

 

訪問看護のリハビリでは高齢者に対して介入する場合がほとんどだと思います。

その中で、ADLを著しく低下させる原因の一つが転倒です。

転倒を予防することが介護予防に直結します。

というわけで今回は転倒予防についてのアプローチ方法について書きます。

評価については高齢者の転倒予防についての理学療法士による評価項目をご参照ください。

 

転倒予防に効果的な内容と計画について筋力増強効果を認めた研究

結局、筋力訓練と動作訓練を同時に行わないと、たいした効果がないということです。

意外なところでは、たいして負荷の大きくなさそうな「太極拳」が効果的ということです。活動性の低い高齢者に対して全身運動を行うことが筋力増強以上の効果をもたらすのでしょう。

 

訓練の行う上での原理・原則

過負荷の原理は、負荷を大きくしないと訓練の効果は十分得られないということ。

可逆性の原理は訓練を止めてしまうと機能は元に戻ってしまうということ。

特異性の原理は、訓練の種類によって鍛えられる機能が変わるということです。例えば、腕の筋トレを頑張ったからといって腕の筋力は向上するが歩く能力にはなんら関係ないというなことです。

 

漸進性の原則とは一定期間訓練を続け体力が一定の水準に達してしまうと同じ負荷では効果がみられなくなるということ。

全面性の原則とはバランスよく鍛えないとケガをしたり良いパフォーマンスができないよということ。

意識性の原則とは鍛えている部位を意識することで訓練効果が増しますよということ。

個別性の原則とは体力などは個人差があるので、その人によって負荷を調節しないとダメですよということ。

継続性・反復性の原則とは、効果を得るには繰り返し行う必要があるということです。

 

療法士はこの原理・原則をベースに治療プログラムを立案します。

負荷をいつまでたっても変えない療法士は何にも考えていないポンコツかもしれないので注意が必要です。

 

歩行速度と転倒の関係

この結果からわかるのは歩行スピードが高い方が転倒のリスクが低いということです。

歩行能力と転倒するかどうかの機能はリンクします。

つまり歩行能力を向上させることが転倒予防につながるということがわかります。

トレーニングの原理・原則からわかるように歩行能力(特に速度)を向上させるために、歩行の筋力をいくら鍛えても歩行能力が向上するとはかぎりません。

筋力訓練と並行させて歩行訓練、動作指導を積極的に行うことが必要になります。

また活動性を向上させる為、社会参加を増やすように利用者の生活に合ったアドバイスしましょう。

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