リスク管理

【訪問看護】リハビリで利用者が帯状疱疹になった場合に考えること

こんにちは!みのりです。

新人療法士向け第10弾です。第9弾は訪問看護のリハビリで利用者が腹痛を訴えていた。どうする?新人療法士向けでした。興味のある方は是非読んでください。

今回は帯状疱疹についてです。

療法士として働いていたら、たまに耳にするのが帯状疱疹。

利用者が帯状疱疹になったら、リハビリは介入できるのでしょうか?

介入をするのであれば、何に気を付ければいいのでしょうか?

そんなことについて書いていきます。

本記事の内容

帯状疱疹にかかった利用者に介入する際、確認すべきこと

利用者が帯状疱疹になった際のセラピストの対応

 

帯状疱疹ってなに?

帯状疱疹とは、水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症です。

多くの人が子どもの頃に水疱瘡にかかりますよね。
水疱瘡のウイルスは、水疱瘡が治っときに消滅しているわけではないんです。治った後も体の神経節に潜んでいるのです。

健康で免疫力が強い間は活動が抑えられているのですが、加齢やストレス、過労、病気などによってウイルスに対する免疫力が低下したときに再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し帯状疱疹として発症するのです。

症状的には、皮膚に水泡が形成され、その水泡内にはウイルスが入っています。幹部は軽度のものから激痛まで様々ですが、中には疼痛が慢性化するものもあり帯状疱疹神経痛と言われます。

 

帯状疱疹にかかりやすい利用者の特徴として

高齢者は基本的にかかりやすい。
健康な人でも・・・
免疫力が低下した時、ストレスがたまった時もかかりやすい。

訪問看護で関わる利用者はどちらも当てはまりますよね。

利用者が帯状疱疹になった場合どうする

まず、訪問看護のリハビリで帯状疱疹らしきものが見られたら、主治医や看護師に報告です。

その後、リハビリを中止するべきなのか、そのまま続行するのか指示を貰います。

ここで、「リハビリを1~2週間中止してください」と医師から言われることも少なくありません。

そうなると、もちろんリハビリは中止となりますが、そのまま続行するケースもあるのでその場合の確認すべきことや対応について書いていきます。

帯状疱疹の利用者に介入する際確認すべきこと

・訪問スタッフが自身の水疱瘡の罹患経験があるのかどうか確認

子供の頃に水疱瘡にかかっていない人はうつる可能性があります。成人になってかかると重症化することもあります。

・訪問するスタッフが妊娠していないか確認

妊婦がかかると胎児にうつり、先天性水頭症候群にかかることがあります。

・利用者の家族の水疱瘡罹患の経験を確認

利用者の家族も水疱瘡にかかるリスクがあります。確認しておきましょう。

・利用者の最近の精神的なストレスや不眠の有無などの確認

帯状疱疹は免疫力が低下していたり、疲労やストレスがたまったりしていると発症しやすくなります。情報はとっておきましょう。

利用者が帯状疱疹になった際のセラピストの対応

・管理する立場の人は日頃から訪問スタッフの水疱瘡の罹患経験を把握しておく。

水疱瘡の罹患経験がないスタップや妊娠の可能性があるスタッフの訪問は避けるように、代診できる体制を整える必要があります。

・ストレスを取り除くサポートを提案する。

これは帯状疱疹にかかったからと言わけでなく、利用者は多くのストレスを抱えていることがあります。普段から利用者の言葉を傾聴し、サービスなどでそのストレスを軽減することができるのであれば提案しましょう。

・水泡のある部分が触らない等配慮する。

水泡のある部分に触れると痛みも出現しますし、水泡が破れそこから罹患部位が広がることも考えられます。担当はスタッフは水泡のある部位を正確に把握し、リハビリをする時は配慮して利用者に触れましょう。

補足

水疱瘡は他人にうつらないという人もいますが、実際に成人が水疱瘡を発症して隔離入院したというケースもあったようです。

帯状疱疹が他人にうつる可能性は0ではありません。それなりの感染対策はとる必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

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