こんちは!みのりです。
最近こんなツイートをしました。
理学療法士が病院な訪問看護で給料を上げる為に必要なスキルは管理能力だろう。
自費診療で独立するなら技術的なところだろうが、ふつうに理学療法士をやっていたらそれなりの技術はつくし、〇〇法を高いお金出して学んでも需要があるとは限らない。
— みのり@訪問看護で働く理学療法士 (@kikuchiyooo) August 4, 2019
これは決して○○法などの手技を否定するツイートではありません。
そういった、技術は医師や療法士が何年も何十年もの間、切磋琢磨して作り上げたものです。一朝一夕でマスターできる技術ではありません。
ただ、こういった手技の勉強をする、または勉強会に参加することで満足し、それだけやっていればいい!みたいな療法士がたくさんいます。
理学療法士として仕事のモチベーションを上げたり、治療技術を上げるという自己満足の為であればそれでいいと思います。
しかし、それだけでは給料アップにはつながりません。
今回はそんな話を書いていこうと思います。
Contents
理学療法士が今の職場で給料を上げるためには
結論からいうと、管理職になるしかありません。
そもそも、理学療法士の訓練は診療報酬的にみても、人によって変わるものではありません。
つまり、ダメ新人理学療法士が20分のリハビリをしても、敏腕ベテラン理学療法士が20分リハビリしても、保険制度の中では同じ料金しかとれません。
そう考えると、給料の高いベテラン理学療法士よりも新人理学療法士を雇った方が病院や事業所にとっては得ですよね。
ベテラン理学療法士が、付加価値をつける為には、やはり管理業務ができるかどうかということが重要になっています。
新人理学療法士に管理業務は難しいですからね。
たくさんの理学療法士を束ね、同じ方向を向けさせる。
職員が働き易い環境を作り離職率を下げる。
といった能力はとても重宝されます。
そういうことから、理学療法士が今の職場で給料を上げるのであれば管理職に就くことが必須になります。つまり、管理業務のスキルを身に付けなければなりません。
手技を学ぶだけが理学療法士としての技術向上ではない
理学療法士の技術とは何でしょう。
患者を触るテクニックでしょうか?
患者をやる気にさせる話術でしょうか?
答えは、全部です。
患者を日常生活に戻すために必要なもの全部が理学療法士にとって必要な技術です。
手技というのは考え方や触り方のテンプレートみたいなものだと私は思います。
それについて勉強していると、役には立つが、それが全てではないというものだと思っています。
理学療法士は別に○○法などの特殊な手技を獲得しなくても、自分の経験や最新の医学的な知識を補充していくことで成長することができるのです。
手技を学べば満足する!私もそうだった。
私が新人だった頃は、変な焦りがありました。
自分がリハビリをしても、先輩理学療法士がリハビリをしても、料金は一緒。
つまり、先輩理学療法士と同程度の効果は出さないといけないと思っていました。
そんな焦りもあり、私はいろいろな勉強会に参加しました。
その中で、私の興味をそそったのが〇〇法でした。
その時は、〇〇法の講師が凄い人に見えたんです。
まるで魔法を使っているのかのような。
その場で患者がどんどん変わっていくような感じがしました。
今考えると、ただ口や演出が上手かっただけだと思いますが・・・
その勉強会にでて、私は○○法は最強の治療方法ではないのかと思ったんです。
それから、私は○○法にのめり込みました。
1回の勉強会で何万円も出して、時には地方にもいって、懇親会にも参加して。
それで満足でした。
お金を出して勉強会に参加したことで、スキルアップした気になっていたんですね。
ただ、理学療法士になって十数年たった今、私がその手技を使っているかというとNOです。
まあ、そんなもんです。
制度の勉強をするようになってから給料があがった
私は、今の職場では主任といった立場にあります。
年齢的にみても著しく出世しているわけではありません。
しかし、同世代の同僚の療法士と比較すると、会社からもらっている給料はだいぶ開きがあります。
もちろん、私の方が多いという意味です。
何故かというと、私が同僚の療法士よりも、少し訪問看護の制度について詳しいからです。
理学療法士としての利用者に対しての介入だけでなく、主任としての管理業務の他、レセプトなんかも行っています(主任なので管理職ではありません)。
そこで、他のスタッフとの差別化が図れているんです。
その差別化を図れたことで、私は同性代の同僚に比べ60~80万程度年収が高くなっています。
今の職場で出世しなくても副業で稼げばいい。
出世して管理職になると責任が大きくなってきます。また、残業代が出なくなることもあります。
理学療法士にとって、出世することは必ずしもプラスになるとは限らないんです。
そう考えると、平社員は気楽です。
責任なんてとることはないですし、役所がついている人よりも業務は少ないでしょう。
ただ、管理職に劣る部分は給料の低さです。
もし、副業で稼いでいるのであれば、責任もかからない、業務量もそれほど多くない平社員の方が楽しく働けるのではないでしょうか。
副業で稼げばいいんです。
さいごに
私が理想とする理学療法士としての働き方は、副業でそれなりに稼ぎ、本職は一般職でのびのびと働くです。
理学療法士の管理職に私は興味ありません。
できることなら一般職でいたいと思っています。
終身雇用が否定されつつある今、自分にあった働き方をコーディネートする力が一番必要なものなかもしれませんね。