こんにちは!みのりです。
新人療法士向け第6弾です。
前回は訪問看護のリハビリで利用者から今日は排尿していないといわれたらどうする?尿閉かも!新人療法士向けでした。
今回は胸痛についてです。
療法士のみなさん、在宅で利用者さんに体調を聞く時に、「胸が痛いです」といわれたらどうしますか?こわくないですか??
療法士の学校では「胸が痛い」ということへの対応なんか習わないですよね。
例えば、歩行訓練中に胸痛が出現したらどうすればいいのでしょうか?
そんなことについて書いてみました。
利用者が胸痛を訴えた時に確認したいこと。
・バイタル測定
いつものバイタルと変化があるのかをみます。特に脈拍に注意です。
・ニトログリセリンが服薬できるか確認
狭心症であればニトログリセリンを処方されていることがほとんどです。どこにあるのか確認しておきましょう。
・痛みの強さや持続性の確認
特に持続性の確認が重要です。狭心症であれば、10分程度でおさまります。それ以上、持続するようでしたら心筋梗塞かもしれません。
・息苦しさや転倒・転落の有無を確認
気胸かもしれませんし、肋骨骨折かもしれません。胸の皮膚の状態も確認しましょう。
利用者が胸痛を訴えても、あたふたしない為にしておくこと
・利用者が呼吸循環器系を持っているのか、または、呼吸循環器系の疾患を合併する可能性があるリスクを持っているか確認しておく。
・胸痛=呼吸循環器の疾患とは限らないので、他の原因も考えられるようにしておく。
さいごに
胸の痛みが命に関わるレベルなのか見極める必要があります。
心筋梗塞・解離性大動脈瘤、脳梗塞であれば、焼けるような痛み、キリキリするような痛み、締め付けられるような激しい痛み、これまで経験したことのないような激しい痛みがおこります。
冷汗なども出現するので、冷静にみてみると、このような「やばい状況」はすぐにわかります。
「胸痛があるということは、こんなリスクがある」ということを事前に勉強しておけば、十分対応できます。
私たち療法士ができる対応はせいぜいそんなもんです。
そんなもんですが、命に関わる大事なことなので、ちゃんと勉強しましょう。
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