訪問看護の話

訪問看護のリハビリで利用者が転倒していた。どうする?新人療法士向け

こんにちは!みのりです。

 

新人療法士向け第8弾です。

第7弾は、訪問看護のリハビリで利用者が頭痛を訴えたらどうする?新人療法士向けでした。興味のある方は、是非読んでください。

 

私たち療法士が利用者に関わっていく中で、最も優先順位の高いリスク管理が「転倒」ではないかと思います。

「転倒」はいくら気をつけていても起こってしまうものです。

 

今回は、療法士が利用者の所へ伺った時に、利用者が転倒していた、または同日に転倒したことを伝えられた場合に、

どういったことを確認するべきなのか。

どういった対処をするべきなのか。

ということについて書いていきます。

 

転倒を発見した、または転倒したことを聞かされたときに確認したいこと。

骨折しているかどうか視診・触診・痛みの評価で推測する。

腫れていないか?圧痛が強い部分はないか?他動的に関節を動かして痛みは出現しないか?叩打痛はないか?確認するします。

 

どのように転倒したのか確認する。

どこを打ったのか利用者も混乱していてわかっていないこともあります。

また、今後リハビリを継続していく上で、バランスを崩して転倒したのか、下肢の脱力による転倒なのかということは重要な情報になり今後の訓練プログラムに活かすことができます。

 

転倒した際の状況や何をしようと思って動いたのか確認する。

転倒に繋がった動作が何を動機になっているのか確認することで、転倒の再発予防に繋げることができるケースもあります。

また、コードなどにひっかかって転倒したのか、夜中動いて転倒したのか、眠剤を飲んだ後転倒したのかなど、転倒した際の状況を確認することで再発予防に繋げることができます。

 

 

療法士が転倒を発見した、または転倒したこを聞かされた時にできる対応

骨折の有無の確認をする。

上記したように、腫れていないか?圧痛が強い部分はないか?他動的に関節を動かして痛みは出現しないか?叩打痛はないか?ということを確認し状況を把握する。

 

著明な疼痛が出現していなくても、骨折している可能性は否定できないので、受診を勧める。

療法士が「痛みがないから骨折はしていないだろう」と思い込み、普段通りガッツリと訓練を行った後、利用者の骨折が発覚し、リハビリが骨折の原因ではないかと言われることもあります。

できるだけ受診してもらい白黒はっきりつけてからリハビリを行う方が療法士としては安全でしょう。

利用者からみても早期に骨折がわかった方がよいでしょう。

受診後「問題なし」と言われても痛みの増加がないか経過観察を行う。

X線上で問題ないと言われても、帰宅後に負荷がかかって亀裂が発生したりする場合もあります。

また、X線の角度が悪く亀裂が確認できていなかったということあるので痛みの変化には注意しましょう。

 

さいごに

骨折は一般的に激痛を伴います。

また、数時間のうちに患部が酷く腫れてきます。折れた骨が周囲の組織を傷つけ骨や周辺組織の出血が起こります。

その為、2~3日すると皮下出血も著明にみられてきますので、ある程度の時間が経つと骨折は発見しやすくなります。

 

そういったサインを見逃さないようにしなければなりませんね。

 

また、転倒が骨折の原因となるケースが多いので、転倒予防に勤めましょう。

 

 

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