働き方の話 理学療法士の転職で失敗しない職場の選び方 採用担当者が見るべきポイントを解説 みのり 2026年8月3日 スポンサーリンク 理学療法士として転職を考えたとき、どうしても最初に目が行くのが「給料」ではないでしょうか。 もちろん給与は大切です。 せっかく転職するのであれば、今より年収を上げたいと考えるのは当然ですし、私自身も転職先を考えるうえで給与は重要な条件の一つだと思っています。 しかし、実際に理学療法士として働き、さらに採用する側も経験してきた中で感じるのは、給与だけで転職先を決めるのはかなり危険だということです。 年収が高くても、毎日の残業が多かったり、人の入れ替わりが激しかったり、自分のやりたいリハビリができなかったりすれば、結局また転職することになります。 反対に、求人票だけではそれほど魅力的に見えなかった職場が、実際に話を聞いてみると非常に働きやすいということもあります。 では、理学療法士が転職先を選ぶとき、どこを見ればいいのでしょうか。 今回は、理学療法士としての経験と採用に携わってきた経験から、転職で失敗しないために確認しておきたいポイントを紹介します。 スポンサーリンク Contents1.月給ではなく「年収」で比較する2.年間休日は必ず確認する3.セラピストの人数と離職状況を見る4.「1日何単位・何件なのか」を確認する5.教育体制は「研修があります」だけで判断しない6.職場見学では「職員の表情」を見る7.面接は「採用されるためだけの場所」ではない8.「給与が高い理由」を考える9.転職先は「今」だけでなく3年後を考えるまとめ|良い求人ではなく「自分に合う職場」を探そう 1.月給ではなく「年収」で比較する 求人を見るときに、まず注意したいのが給与の見方です。 「月給30万円」 と書かれていると、かなり魅力的に感じます。 しかし、本当に見るべきなのは月給ではなく年収です。 例えば月給が高くても賞与がほとんどない職場もあります。 逆に月給はそれほど高くなくても、賞与がしっかり支給され、結果的に年収では高くなる場合もあります。 そのため、 基本給 資格手当 固定残業代 その他の手当 賞与 昇給 退職金 まで確認したうえで比較することが重要です。 特に注意したいのが固定残業代です。 「月給32万円」と書かれていても、その中に30時間分の固定残業代が含まれているのであれば、単純に「給料が高い職場」とは言えません。 求人票の大きな数字だけを見るのではなく、その内訳まで確認しましょう。 2.年間休日は必ず確認する 給与と同じくらい重要なのが休日です。 年間休日が105日の職場と120日の職場では、年間で15日も違います。 数日なら大した差ではないように感じるかもしれませんが、実際に働き始めると、この差はかなり大きいです。 また、「週休2日」と「完全週休2日」も意味が違います。 「週休2日」か「完全週休2日」かは求人票に書かれていますが、この違いを知らずに面接に来る人は結構います。 完全週休2日であれば、必ず週に2日休みがありますが、週休2日は週1日しか休みがない場合もあります。ご注意ください。 他にも、 祝日は休みなのか 年末年始休暇はあるのか 有給休暇は取得しやすいのか 土日勤務はあるのか なども確認しておきましょう。 特に家庭がある場合は、給与が多少高いことよりも、休日や勤務時間の方が生活への影響が大きくなることもあります。 3.セラピストの人数と離職状況を見る 私が転職するとしたら、かなり気にするのが職員の定着状況です。 理学療法士を何人募集しているのかだけではなく、 「現在何人働いているのか」 「なぜ募集しているのか」 を確認します。 事業拡大による増員募集なら、それほど気になりません。 しかし、毎年のように求人が出ていたり、短期間でセラピストが何人も辞めていたりする場合は少し注意が必要です。 もちろん退職理由はさまざまなので、「退職者がいる=悪い職場」とは言えません。 ただし、なぜ今回募集しているのかは面接や見学で聞いておいてもよいと思います。 「事業拡大のためです」 「産休に入る職員がいるためです」 など、理由をきちんと説明してもらえる職場であれば安心材料になります。 4.「1日何単位・何件なのか」を確認する 病院であれば、1日に担当する患者数や取得する単位数。 訪問看護であれば、1日の訪問件数。 デイサービスであれば、個別リハビリの人数や、リハビリ以外に担当する業務。 これは必ず確認した方がいいと思います。 同じ理学療法士でも、職場によって働き方はまったく違います。 例えば訪問看護で給与が高くても、毎日7~8件訪問しなければならないのであれば、かなり忙しいかもしれません。 デイサービスでも、 「理学療法士として採用」 と書かれていても、実際には送迎、介護業務、入浴介助などを担当することがあります。 それ自体が悪いわけではありません。 重要なのは、自分が想像している仕事内容と実際の仕事内容にズレがないことです。 入職してから「こんな仕事だと思わなかった」とならないように、具体的な1日の流れを確認しておきましょう。 5.教育体制は「研修があります」だけで判断しない 経験の浅い理学療法士や、病院から訪問看護など別分野へ転職する場合は、教育体制も重要です。 ただし、 「教育体制充実」 「研修制度あり」 という求人票の言葉だけで判断してはいけません。 面接では、 「入職後は誰について仕事を覚えますか?」 「独り立ちまでどのくらいですか?」 「訪問リハビリ未経験の場合、同行期間はありますか?」 など、具体的に聞いてみましょう。 本当に教育体制が整っている職場なら、具体的な説明が返ってくるはずです。 6.職場見学では「職員の表情」を見る 可能であれば、私は面接だけではなく職場見学もおすすめします。 設備が新しいかどうかだけを見るのではありません。 私なら、働いている職員の表情や職員同士のやり取りを見ます。 挨拶をしても反応がない、職員同士がほとんど会話をしていない、ピリピリした雰囲気がある。 こうした部分は求人票には絶対に書かれていません。 反対に、職員同士が自然に声を掛け合っていたり、利用者や患者への対応が丁寧だったりすると、職場の雰囲気を知る一つの材料になります。 もちろん短時間の見学だけですべてを判断することはできません。 それでも、実際の職場を見る価値は大きいと思います。 7.面接は「採用されるためだけの場所」ではない 転職の面接になると、 「どうすれば採用してもらえるか」 ばかりを考えてしまいます。 しかし、私は面接を求職者が職場を見極める場所でもあると考えています。 気になることは遠慮せず確認した方がいいです。 例えば、 「残業は月平均どのくらいありますか?」 「理学療法士は現在何名いますか?」 「今回の募集理由を教えてください」 「有給休暇はどのように取得していますか?」 「1日の具体的な業務の流れを教えてください」 こうした質問をすることは失礼ではありません。 むしろ採用する側から見ても、自分が働く職場について真剣に考えていることが伝わります。 ただし、最初から給与や休日の話だけを続けると、採用担当者によっては印象が悪くなる可能性があります。 仕事内容や職場について確認したうえで、条件面について質問する方が自然です。 8.「給与が高い理由」を考える 相場より明らかに給与が高い求人を見つけたら、私はまず、 「なぜ高いのだろう?」 と考えます。 もちろん、利益が出ていて職員へしっかり還元している素晴らしい法人もあります。 しかし、 訪問件数が多い インセンティブ込み 固定残業代を含む 管理職候補 土日勤務がある 人材が定着しにくい など、給与が高いことに理由がある場合もあります。 「高給与=危険」という意味ではありません。 大切なのは、その給与をもらうために何を求められるのかを理解することです。 仕事内容と給与のバランスに自分が納得できるのであれば、問題ありません。 9.転職先は「今」だけでなく3年後を考える 最後に、私が一番大切だと思っていることです。 転職するときは、どうしても現在の給与や勤務条件を比較します。 しかし、 「この職場で3年間働いたら、自分に何が残るのか」 という視点も持ってほしいと思います。 専門的な技術を身につけられるのか。 管理職を経験できるのか。 訪問看護や介護保険について学べるのか。 年収を上げられるのか。 将来独立するための経験になるのか。 理学療法士としてのキャリアは、病院だけではありません。 訪問看護、デイサービス、介護施設、クリニック、一般企業など、現在ではさまざまな働き方があります。 だからこそ、目の前の条件だけではなく、その転職が自分の将来につながるかを考えて職場を選ぶことが重要です。 まとめ|良い求人ではなく「自分に合う職場」を探そう 理学療法士の転職で失敗しないためには、給与だけで転職先を判断しないことが大切です。 給与、休日、仕事内容、職員の定着状況、教育体制、職場の雰囲気、そして将来のキャリア。 これらを総合的に考えて、自分に合った職場を探しましょう。 また、求人票だけですべてを判断するのは難しいと思います。 気になる職場があれば、ホームページを確認し、可能であれば職場見学を行い、面接でも疑問に思ったことを確認してください。 転職活動では「採用してもらうこと」がゴールになりがちです。 しかし、本当のゴールは入職した後に「ここに転職して良かった」と思えることです。 条件の良さだけに惑わされず、自分がどのような理学療法士になりたいのか、どのような生活を送りたいのかまで考えて職場を選ぶ。 それが、理学療法士が転職で失敗する可能性を減らすために、最も大切なことだと思います。 最期に、私が常々思っていることですが、 同じようなジャンルで転職する場合、基本的に給料は下がると思っていた方がよいでしょう。 基本的に同じ職場で長く働くことで、あなたの信用が積み重なり昇給に繋がります。 自分にこの会社が合わないと感じるからなんとなく転職する。 転職の動機がその程度であれば、もう少し同じ職場で頑張り、管理業務ができるなど、自分のスキルを磨いて転職することをお勧めします。 スポンサーリンク
働き方の話 理学療法士は出世するべきか。理学療法士の私が選んだ道。 2022年5月19日 みのり こんにちは!みのりです。 久しぶりにブログ復活です。 書きたいことは山ほどあったのですが、仕事が忙しくて余裕がなくなりWordP …
働き方の話 新人理学療法士が成長するための、たった一つの方法。 2021年8月2日 みのり こんにちは!みのりです。 新人理学療法士さん、そろそろ職場には慣れてきた頃でしょうか? いくらか担当も持っている人もいる …
働き方の話 部下や後輩との接し方は厳しい方がいい?優しい方がいい? 2021年3月18日 みのり こんにちは!みのりです。 もうすぐ4月です。新しく職員を迎える訪問看護ステーションは多いのではないでしょうか。 新入職者が入って …
働き方の話 仕事のやる気がなくなった時は自分のスケジュールを見直そう 2021年5月23日 みのり こんにちは!みのりです。 毎日やる気が起きません。私、定期的にこんなメンタルになります。 理由はわかっているんです。いつも一緒。 …