訪問看護の話

訪問看護は担当制にしないほうがいい理由

こんにちは!みのりです。

 

突然ですが、みなさんが勤めている訪問看護ステーションでは看護師のスケジュールをどのように立てていますか?

担当制にしていますか?
それともローテーションを組んで複数の看護師が関わるようにしていますか?

私が勤めている訪問看護ステーションでは、以前は担当制でスケジュールを組んでいたのですが、今は1人の利用者に対して複数の看護師が介入するようにしています。

私の中で訪問看護は担当制にしないほうがいいという結論に達しましたので、今回はこのことについて書いていきます。まず、始めに言っておきたいのが、これはセラピストでなく看護師の話だということです。

また、この記事では度々「できる看護師」「できない看護師」という言葉がでてきます。

正直、私には「できる看護師」「できない看護師」の違いなんてわかりませんが、「利用者に気に入られる看護師」「利用者から拒否されやすい看護師」というのは傍から見てもわかります。

ここでは「利用者に気に入られる看護師」を「できる看護師」、「利用者から拒否されやすい看護師」を「できない看護師」と言っていますのでご理解ください。

看護訪問を担当制にするメリット

看護訪問は担当制にしてもいいところはあります。

まずメリットとしては、看護訪問を担当制にすると基本的に決められた看護師が訪問する形になるので、他の看護師に申し送りをする頻度が激減します。

利用者からしてみれば、決められた看護師が訪問してくれるので利用者の状況を把握してくれているという安心感もありますし、コミュニケーションも取りやすいです。

訪問看護を担当制にするデメリット

デメリットとしては、1人の利用者に対して決められた看護師が介入するので、その看護師が利用者から拒否された場合担当変更をします。そうなってくると看護師の担当利用者の数あに偏りがでてきます。

つまり、できる看護師には利用者が集中して、できない看護師は担当利用者が減少するという現象が起こってくるのです。

できる看護師からすれば、「できない看護師は暇なくせに私と同じような給料をもらっている。不公平だ。」となってくるんです。

できない看護師からすれば、「上司が利用者を私に振ってくれたら、いくらでも訪問に行くのに何で担当をつけてくれないんだ。」となります。

また、できる看護師は重度の人や難しい利用者を担当することがどうしても多くなります。そうなってくると、有休がとりにくくなったり夜間呼ばれることが多くなります。

その結果、看護職員が不満をもって退職する原因になります。

管理者からすると、訪問スケジュールが非常に組みにくくなります。管理者としては看護職員の一日の訪問スケジュールは均一にしたいところです。しかし、担当制にしている場合その調整ができません。

ただただ、職員に申し訳ないけどお願いねというくらいしかできなくなります。

うちの場合、所長の看護師がこれらのことが原因で鬱になり退職しました。

看護訪問を担当制にしないメリット

1人の利用者に対して複数の看護師が介入することで、できる看護師への負担が軽減されます。

担当制にしなくても、ある程度できない看護師に対しての拒否はでてきますから多少の利用者の偏りはあると思います。それでも担当制にするよりはだいぶマシです。

また一般の看護職員としても、自分の他に介入することができる看護師が数名いるという安心感から有給がとり易くなります。看護職員の数が多いところであれば長期休暇もとることができます。

管理者からしても、一日のスケジュールを組みやすいというメリットがあります。これは管理者からすると非常にありがたいことです。

うちの場合、この看護師が有給をとり易いということと、管理者がスケジュールを組みやすくなるというメリットが非常に大きく感じたため、看護訪問の担当制をやめました。

看護訪問を担当制にしないデメリット

これは1人の利用者に対して複数の看護師が介入するということで、申し送りが大変になります。日頃から利用者の情報共有を徹底しないと滅茶苦茶なことになるので注意が必要です。

また、できない看護師できる看護師から批判されやすくなります。

同じ利用者をみていることでできる看護師からすれば「なんで、こんな看護介入をしているんだ。どういう考えで、この手順で処置をしているんだ。」ということをできない看護師に詰め寄るということも出てきます。

できない看護師はそれがストレスになって辞めるということもあります。

デメリットはその程度です。

さいごに

ここまでは看護訪問を担当制にするメリット・デメリット、看護訪問を担当制にしないメリット・デメリットについて書いてきました。

私にとって、看護訪問を担当制にしないメリットはとても大きく、デメリットは業務内容の改善でどうにかできそうだったので、私の職場の訪問看護ステーションは担当制をやめました。

訪問看護ステーションの規模が大きくなればなるほど、これが当てはまると思いますので是非参考にしていただけたらと思います。

 

 

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