こんにちは!みのりです。
世の中にはいろんな理学療法士がいます。私が今まで病院や訪問看護ステーションで働いていた中で、いろんな理学療法士と出会いましたが、その中でなかなか厄介だったのがNOと言えない理学療法士です。
このNOと言えない理学療法士。
めちゃくちゃ損をします。できることなら、今すぐにでもNOと言えるようになってほしい。
というわけで、今回は「NOと言えない理学療法士になってはいけない」ということについて書いていきます。
ハラスメント上司にNOが言えない理学療法士
このパターンは多いと思います。特に経験の浅い時期は上司の言うことが絶対という錯覚に陥りやすくなるため、NOと言えなくなり易いです。
しかし、悲しいことに今でもパワハラ・セクハラ等のハラスメントは医療現場や介護現場にでも存在します。
しかもそんなハラスメントをする輩は空気が読めなかったりするのでこちらが嫌だと言うまで気づかないことが多いです。
こういったことが原因で、1人で思い詰めて精神を病んで退職した理学療法士はたくさんいます。
頑張って嫌なことにはNOと言いましょう。
どうしても、NOと言えないのであればその上司の上司に相談しましょう。きっと解決してくれます。それでも何も現状が変わらない職場なのであれば、さっさと撤退してもいいんじゃないでしょうか。
後輩にNOが言えない理学療法士
気の弱い理学療法士はこうなり易いです。
気の強い後輩に言われると、どう考えても間違っている意見なのに言うことを聞いてしまうという理学療法士もいます。
以前こんなことがありました。
仮に気の弱い理学療法士をA先輩、気の強い理学療法士をB後輩とします。
A先輩はB後輩の指導係だったのですが、ある日B後輩が患者を転倒させました。転倒した状況としては患者がリハビリから帰ってベッドに座ろうとした際に浅く座りすぎて、ゆっくりと臀部が床についてしまったというものでした。
B後輩はこれをA先輩に報告した際に、「本人に(患者)に痛みの確認を行っても痛くないと言ってるし、気にするなと言ってくれました。傷や打撲痕もありません。だから事故ではないと思います。」と伝えました。
A先輩はそれを聞いて「そうか。わかった。患者さんのその後の経過はちゃんと見といてね。」と返しました。
A先輩はB後輩の報告を受けて、「これは転倒事故だ。病棟看護師や上司にも報告しないといけないし、B後輩にも事故報告書を書かせて自己分析させないといけない。」と思ったそうです。
しかし、B後輩の事故ではないと思いますの意見にNOといえず、流されてしまいました。
もちろんこの件は、後で病棟の看護師が患者からこの話を聞いて発覚し問題になりました。
利用者にNOが言えない理学療法士
これも気の弱い理学療法士に多いパターンです。
リハビリに対して持論のある利用者に対してNoと言えず、リハプログラムを利用者の言う通りにしてしまう理学療法士がいます。
理学療法士の自信の無さや、気の弱さが起因しているとは思いますが、素人の意見を鵜呑みにしてしまうというのはプロ失格だということを自覚してもらいたい。
— みのり@訪問看護と通所介護で働く理学療法士 (@kikuchiyooo) April 21, 2021
このようなツイートをしました。
このツイートのもとになった理学療法士は、利用者が屋外歩行をしたいと言えば屋外歩行をし、利用者が「今日はしんどいからマッサージだけでいい」と言えばマッサージしかしないという関わり方で半年ほど介入していました。
ある日、その理学療法士の代わりに私が代診した際、その利用者から担当の理学療法士を変えてほしいと言われました。
理由を聞くと、「担当の理学療法士はいい加減な仕事をしている。こちらがこういうことをしたいと言ったらそれしかしない。」というのです。
この理学療法士は、利用者の意見にNOということで利用者が離れてしまうことを気にしすぎることで、NOと言えず、利用者の言う通りにリハビリを行い、利用者が離れてしまったのです。
この理学療法士ですが、考える能力がないのかというとそうではありません。勉強もできますし、それなりの意見も持っています。ただNOが言えないでのす。
さいごに
今回紹介した理学療法士は、すべて異なる人です。それだけNOと言えない理学療法士は多く存在しています。
NOと言えない理学療法士は確実に自分が損をします。
NOを言うことで嫌われてもいいんです。理学療法士は国家試験に合格した専門職なのですから自分の意見に自信を持ちましょう。
何も意見がないということが無いようにしましょう。