リハビリの話

【実体験】新人の症例検討会での失敗例。

こんにちは!みのりです。

こんなツイートをしました。


リモートで症例検討会をしたんです。

今回の症例検討会はバイザーのサポートなしで行いました。そうすると、症例検討会が微妙な感じになったので紹介します。

「拒否のある利用者にどうアプローチすればいいのか」というのは症例検討会で検討するようなこと?

リハビリに対して拒否のある利用者に対して訓練を行うことはなかなか容易ではありません。拒否する理由は人によって異なりますし、押せばいいのか引けばいいのかというようなものは、人によって異なります。

つまり、「拒否のある利用者にどうアプローチすればいいのか」という問題の解決方法は人によって違うので皆で検討しても解決には至らないのです。

では、理学療法士の症例検討ではどういったものを検討すればよいのでしょうか?

答えは簡単。

身体機能や動作能力を向上させるためにどうすればいいのかということです。そして、その動作がなぜ必要なのかというところに、利用者のQOLや自宅復帰に必須のADLが絡んでいればいいのです。

その過程の「どうアプローチすればいいのか」というのは、症例検討で挙げる項目ではなく、直接先輩に聞いてアドバイスをもらう程度のことなんです。

新人の症例検討は先輩がいい感じの道筋に誘導するもの

今回の症例検討で新人が一通り喋った後、ベテランPTが発した発言に、私は衝撃を受けました。

それに対してのベテランPTの発言はこうです。

「利用者の担当は貴方なんだから、貴方が一番利用者のことを知ってるでしょ。それを考えるのが貴方の仕事です。」

身も蓋もありません。

担当セラピストが利用者の情報を一番多く仕入れているのですから、担当者が解決すべき事項だと私も思います。

ただ、それを症例検討会で言っても何も解決しません。

そういったことを踏まえて、どうアプローチすればいいのかということを先輩のベテランセラピストはアドバイスすべきことですし、そこに至らない症例検討内容であったとしても、質疑応答で新人セラピストの考えを引き出し、気づきを与えなければいけません。

そういったことが全然できていない症例検討会になってしまいました。

本来は先輩理学療法士が、症例検討会として有意義となる方向に誘導すべきなのです。

厳しい症例検討会は新人をダメにする。症例検討会は優しく。

今回の症例検討会のように会に出席する人たちが突き放すようなことばかり発言していると、新人は症例検討会を嫌がります。嫌がるだけなら良いですが、嘘をついたり、ワザと穴を作ってそこに質問を誘導させるといった意味のない症例検討会対策をとり始めたりします。

そらそうですよね。

厳しいことばかり言われた挙句、たいしたアドバイスも貰えないのですから。

症例検討会を良いものにしたいのであれば、先輩はイライラをグッとこらえて、新人の考えを引き出し優しくアドバイスするのが一番効率がいいでしょう。

検討内容のレベルが低いのであれば、指導係をつけるなど対処すればいいのです。

 

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