こんにちは!みのりです。
今回は新人セラピスト向け第2弾です。
第1弾でリハビリで体温測定したら微熱だった場合に考えること【訪問看護で働くなら知らないといけない】です。興味のある方はご覧ください。
今回は低体温についてです。
訪問看護のリハビリでは毎回体温を測定します。療法士の新人さんや学生さんは体温を測定することで何を見るでしょうか?
おそらく、発熱しているかどうかを見るという人がほとんどでしょう。
しかし、体温測定をして体温が低かった場合はどうしたらいいでしょう。
本記事の内容
在宅のリハビリで利用者の体温が低かった場合に確認すべきこと
低体温の利用者にリハビリをする場合の対処法
低体温ってなに?どんな症状が出る?
低体温はランク分けされています。文献などによって多少数値が違いますが、だいたいこんな感じです。
軽度(33~35℃) 、 中等度温(30~33℃) 、 重度(25~30℃)
つまり、体温が35℃を下回れば低体温ということになります。
低体温では様々な症状が出ます。
ホルモンバランスの崩れ、自律神経失調症(めまい・吐き気)、生理不順・生理痛、肩こり・頭痛、腰痛、腹痛、不眠、風邪etc
一見、大したことない症状のように思いますが、重篤になると危険なので注意が必要です。
訪問したとき利用者が低体温だったらどうする?
低体温になりやすい利用者の特徴としては、
高齢者や小児で、室温の低い部屋で過ごしていたり、食事を十分にとっておらず低栄養となっている場合が多いです。自律神経障害や脳血管障害でも起こります。
つまり、低栄養やいつも室温の低い部屋で過ごしているような高齢者には低体温になっている可能性があることをセラピストは頭に入れておく必要があります。
体温測定で低体温とわかった場合に確認すること
・測定結果が正しいか確認
訪問看護では毎回セラピストが体温を測定します。体温の変化がしっかりと把握できるよう毎回正しく体温測定しなければなりません。体温計が明らかに異常値となっているのに、そのままにしていませんか?変だと思ったら測りなおしましょうね。
・意識状態やバイタルを確認
低体温症状に伴って意識障害や血圧が低下することがあるので確認します。
・食事量や内容を確認
低体温の人は低栄養のケースが非常に多いです。確認しておきましょう。本人だけでなく家族にも確認をとっておきましょう。食べてないのに食べてるという利用者は少なくありません。
・各家庭で準備可能な「保温グッズ」を家族と確認
保温が必要になった時に即座に対応できるよう準備をしておきます。保温することで症状に改善がみられたり、重症化した場合、救急搬送されるまでの繋ぎとして対処することができます。
低体温とわかった時のセラピストの対応
・体温以外のバイタルにも変化がみられた場合、すぐに主治医や看護師に連絡を入れましょう。
中等度の低体温では意識レベルの低下や心拍数の低下が起こりえます。場合によっては救急搬送が必要になるということもある為、セラピストだけで判断するのは困難です。すぐに報告です。
・体温だけでなく、意識や呼吸状態についても報告できるようにしましょう。
上と一緒です。しっかり確認しておきましょう。セラピストはこの辺見逃しがちです。
・家庭で行える保温方法を、家族に指導しましょう。
ほとんどの利用者や家族は日常的に体温を測定しません。まずは、低体温になっているということを家族に説明し、対策を練りましょう。家庭にある保温に使えそうなものを確認し、保温方法を指導します。
補足
低体温の場合、安易に運動やマッサージを行うと、末梢の血液(低温、低酸素、高カリウム)が心臓に戻り危険な状態になることもあるようです。
低体温をあまり舐めない方がいいでしょう。
あと、保温する際は低温火傷に注意です。
というわけで、低体温についてはこのような所に気を配れば問題なく訪問看護のリハビリは行えるんじゃないかと思います。
次の第3弾は血圧測定ができない。SPO₂が測れない。そんなときどうする?訪問看護新人療法士向け。です。興味がある方は是非読んでみて下さい。
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