こんにちは!みのりです。
新型コロナの影響で訪問看護の中止を希望する利用者が増えています。私が勤めている地域は緊急事態宣言がでているのでその傾向は一層強くみられています。
利用者の中止が増えているということで先日会社の会議があったのですが、そこで社長から言われた言葉に私達現場の人間は衝撃を受けました。
「看護師の中止は少ない中で、リハビリの中止が多いというのはいかがなものか。セラピストの普段のアプローチの仕方が悪いのではないか?」
「もっと、利用者にとってリハビリが重要だと思うくらいの介入をしていれば、中止にはならないのではないか?」
というのです。
本当にそうなのでしょうか?
セラピストの技量が利用者の中止に影響しているのでしょうか?
ということについて今回は記事を書きました。
リハビリの中止を希望するの利用者の特徴
中止となった利用者の集計をしていると、2つの特徴に気づきました。
1つ目は、セラピストによってリハビリの中止を希望する利用者の数に差があるということ。
2つ目は、コロナ懸念で利用を中止している利用者は障害が軽度であり、ADLが比較的高いということです。
1つ目の「セラピストによってリハビリの中止を希望する利用者の数に差がある」というのは、悲しいことに担当を変えてほしいと利用者から言われたことが数回あるセラピストに偏っていました。
サービスの質や利用者の満足度が低いということなのかもしれません。
2つ目の、「障害が軽度であり、ADLが比較的高い利用者」というのはリハビリを中止していても、身体機能はそんなに落ちないだろうと利用者が思っているパターンです。
変形性膝関節症や腰痛症の人など、そこそこ筋力はあるけど痛みが強いという利用者がこれにあたります。
我慢すれば大丈夫と思いやすいですからね。
頼りないセラピストには障害が軽度の利用者を担当させがち
これは仕方のないことなのかもしれませんが、報連相ができない、利用者とコミュニケーションを取るのが下手なセラピストに重度の障害を持つ利用者を担当させるとこは、なかなかできません。
軽度の障害だから担当は誰でもいいということではなく、リスキーな利用者を担当させるのが恐いのです。
その為、質の低いセラピストは障害が軽度の利用者を多く担当するという構図が出来上がってしまいます。
結論
新型コロナを懸念して利用者が休むのは、セラピストの技量が影響していないとは言いきれないといったところでしょうか。実際、利用者からの評価が高いセラピストは中止者が0だったりします。
コロナウィルスは濃厚接触により感染します。利用者やその家族がそれを懸念してリハビリを休むのはやむを得ないことです。
しかし、リハビリを休むということで身体機能やADL動作能力を低下させる危険性もでてきます。
そういったリスクをセラピストは利用者やその家族にしっかりと説明しなければなりません。
また、普段からのリハのアプローチが利用者の満足がいくものになっているのかということをセラピストは常に考えないといけません。