訪問看護の話

訪問看護ステーションは大規模化を進めないと生き残れないのか?

こんにちは!みのりです。

もうすぐ診療報酬の改定の時期ということで、私の勤めている訪問看護ステーションでもいろいろと診療情報改定に向けて対策会議がとられています。

その中でよく出てくるのが、サービスの質を向上させる為の、訪問看護ステーションの大規模化です。

今後、訪問看護ステーションは大きくなっていかないと生き残れないのか?ということについて書いていきます。

国はどうみても訪問看護ステーションの大規模化を狙っている

ここ数年の診療報酬の改定や今後の改定についての情報をみると、どう見ても国は訪問看護ステーションの大規模化を狙っています。

訪問看護ステーションには看護師やセラピストがいるわけなのですが、看護師の人員を増やして大規模化を図りたいのです。

セラピスト過多の訪問看護ステーションなんか潰して、本来の形である看護師が十分な人数在籍していて、緊急対応もスムーズに行える訪問看護ステーションを増やしたいのです。

そら、そうでしょうね。

だって、訪問看護ステーションですもん。

訪問看護ステーションの大規模化が進めば、小さいステーションは潰れる

今の訪問看護ステーションは看護師の取り合いです。看護師不足のところが多いんです。

看護師さんの世界ではやはり病院の方が人気ですからね。

そんな人が、何かのきっかけで訪問看護で働くとしたら、とりあえず大きくてしっかりしてそうなステーションを選ぶでしょう。

そうなってくると、小さい訪問看護ステーションは人員が足らず潰れていきます。

これは、私が予想していることではなく、今実際に起きている問題です。

私が勤めている地域では、看護師不足で小さな訪問看護ステーションがたくさん潰れています。

訪問看護ステーションで看護師が増えると、夜間対応は楽になる

24時間対応をしている訪問看護ステーションでは、看護師が持ち回りで社用の携帯電話を持ち緊急対応をしています。その日はお酒も飲めないし、何かあれば利用者さんの所に向かわなければならないといったストレスがあります。

これは、ある程度の周期で交代しながら対応しているわけですから、ステーションの看護師が増えれば増えるほど、自分に回ってくる頻度が減るわけです。

私の勤めている訪問看護ステーションでは看護師不足の時2人で夜間対応をしていました。

1カ月の半分は家に緊急用の携帯電話を持って帰ることになります。

大変です。

ステーションに看護師が増えると職員は嬉しいでしょうね。

訪問看護で看護師は利益を出しにくい

セラピストは時間通りに介入を終わることができますし、緊急対応をすることもないのでスケジュールが組みやすいんです。その為、無駄なくパンパンに利用者の予定を入れることができます。

しかし、看護師はというと急な呼び出しや急変なんかも少なくはないので利用者の予定をつめにくいのです。スケジュール的にある程度余裕も持たさないといけません。

その為、何も緊急対応がなければ、暇になるんです。

 

看護師の場合、病院勤務だと夜勤があったりしますから、同世代のサラリーマンの給与と比較すると高い方です。

弱小訪問看護ステーションで看護師1人に病院と同等の給与を払えるかといったら厳しいでしょう。

訪問看護ステーションは結局大規模化を進めないと生きていけない

これが結論です。

小さな訪問看護ステーションやセラピスト過多の訪問看護ステーションは生き残れないでしょう。

そういった、訪問看護ステーションが生き延びてくには、まず看護師の補充、そのあと利用者の獲得が必要になってくるでしょう。看護師さえ確保できれば、小さいステーションは勝手に潰れていくので、アイバルは勝手に減っていくでしょう。

 

 

 

 

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