こんにちは!みのりです。
訪問看護ステーションで働いていると付きまとってくるのが診療情報の改定ですよね。
次は令和2年に改訂が行われます。
ここ数年、訪問看護ステーションに勤めている療法士にとって、診療情報の改定は常に逆風にさらされていますが、次ははどうなるんでしょうか?
次の改定については中央社会保険医療協議会総会において、もう議論されているので私の視点から気になることを書いていこうと思います。
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中央社会保険医療協議会って知っていますか?
私は訪問看護ステーションに勤めるまでは知りませんでした。
恥ずかしい話ですが、私は病院で働いているときに診療報酬のことなんて何も考えていませんでした。
中央社会保険医療協議会は厚生労働省の機関です。日本の健康保険制度や診療報酬の改定などについてはここで審議されています。
中央社会保険医療協議会で議論された内容は公開されるので、ネット上で簡単に見つけることができます。訪問看護ステーションで働く療法士は目を通しておくと役立つことが多いんじゃないかと思います。
訪問看護ステーションに求められているのは
ずばり、訪問看護ステーションの大規模化です。
今の訪問看護ステーションは看護師不足です。小規模の訪問看護ステーションでは看護師が足らず、潰れる所も増えています。また、看護師が少ないとターミナルケアなど重症の人を受け入れたり、緊急対応の体制をとることが難しくなります。
今後の訪問看護ステーションでは重症度の人を受け入れることができる、24時間の緊急対応が可能であるということが求められてきます。
訪問看護ステーションを大規模化することによって、つまりステーションの看護師を増やすことによって、安定的なサービスが提供できるようになるのです。
看護師が2.5人の訪問看護ステーションなんかは24時間の緊急対応なんてキツイですよね。
職員の看護師は過労で倒れちゃいますよ。
訪問看護ステーションでの理学療法士等の立場がヤバくなる
以前から言われていることですが、理学療法士等のサービスが過剰になっている訪問看護ステーションが問題になっています。
訪問看護なのにリハビリばっかりというステーションが増加してしまっているんですね。
訪問リハビリステーションというものがあるのにも関わらずです。
看護師より理学療法士等のサービスが多いのが、なぜダメなのかというところですが、療法士のサービスが多いステーションは重症の人の受け入れが少なかったり、緊急対応をしていないところが多いという傾向があるようです。
今後訪問看護ステーションで理学療法士ばかりいるような所は運営できなくなっていくでしょう。
訪問看護における理学療法士を減らすか、看護師を増やすかしないと生き残れない。
理学療法士としては肩身が狭くなりますね。
週4回目以降の理学療法等の介入がダメになるかも
訪問看護では医療保険の場合、介入は週3回までとなっていますが、別表7、8に該当する利用者や特別訪問看護指示書が交付されている利用者に対しては週3回以上介入することができます。
理学療法士等による4日目以降の算定を行っている利用者は、看護師による4日目以降の算定を行っている利用者に比べ、末期の悪性腫瘍、留置カテーテル、褥瘡といった医療的なケアを必要とする状態にある利用者の割合が少ないということがわかっています。
そういったことから、もしかすると、4日目以降の理学療法士等の介入がダメになるかもしれません。
4日目以降の訪問看護の在り方について今後議論されていくようです。
また、訪問看護計画書や報告書には訪問する職種が記載されていない為、記載したほうが良いのではないかという意見もでています。
さいごに
まだまだ、議論されるところはあると思います。
全体的な今後の流れとしては、
訪問看護ステーションなのだから、質の高い看護を提供しましょう。リハビリは看護の一環という程度でいいでしょう。リハビリが必要なのであれば、訪問リハビリや通所リハビリを使いましょう。
といった感じです。
令和2年の診療報酬改定は理学療法士等が中心にサービスを提供している訪問看護ステーションにとってはキツイものとなるのは間違いなしですね。