訪問看護の話

訪問看護のリハビリで利用者が頭痛を訴えた場合の対処法

こんにちは!みのりです。

 

今回は久しぶりに新人療法士向けの記事になります。

第7弾になりました。前回は訪問看護のリハビリで利用者さんが胸痛を訴えたらどうする?新人療法士向けでした。興味のある方は是非読んでください。

 

訪問看護のリハビリで利用者さん宅に伺った時、まず始めに

「お具合はどうですか?」

と主訴の情報収集することが多いんじゃないかなと思います。

そんな時「頭が痛いです」と利用者さんが言ってたら、あなたはどうしますか?

 

よっぽど痛そうじゃなければ、ほとんどの人は「そうですか」と受け流すんじゃないでしょうか。

 

でも、それでいいのでしょうか?

今回は、そんな時どう対応するべきなのかということをお伝えしようと思います。

利用者が頭痛を訴えた時に確認したいこと。

バイタル測定

脳血管疾患であればバイタルの大きな変動が考えられます。バイタル測定はとても重要です。できるだけ電動ではなく手動の血圧計で測ることをおススメします。

身体所見の確認

具体的には運動・感覚障害、痺れ、意識障害、吐き気、呂律困難などの症状が出ていないか確認します。

脳血管疾患の症状が出ている場合は要注意です。特に呂律困難は早期から症状が現れる場合が多いです。

頭痛の自覚症状

痛みの種類や痛みの程度を確認します。どのくらい前から頭痛があるのかということを確認しておくのも大事です。

受診方法をどうするかということ

救急車を呼んだ方がいいのか、家族の自家用車による送迎でいけるのかということを確認します。

かかりつけの医師がいる場合は今日病院やクリニックが空いているのかどうかということも利用者と一緒に確認すると良いでしょう。

療法士が頭痛を訴える利用者にできる対応

高血圧や動脈硬化などの疾患があるか確認しておく

頭痛が脳血管疾患が原因であれば、一刻も早く治療する必要があるので確認は必要。

利用者へのアフターケアは忘れずに

身体症状もないし経過観察をしようという判断になった際は、必ず、利用者や利用者の家族に報告します。その後も細目に利用者に連絡を入れ、状態を把握する必要があります。

利用者が独居であれば、その後1人で倒れているかもしれません。そういった意味でのフォローが必要になるので報告は必須です。

 

肩こりやストレスが原因の場合もある為、その辺の情報収集も行う。

 

さいごに私の体験談

私の体験したケースですが、

リハビリの際に利用者のバイタルを測定すると普段よりも少し高い血圧になっていました。また、呂律が回っておらず、右手の痺れを訴えていました。

明らかに異常な状態であった為、すぐに受診してもらったところ、脳梗塞になっていたことがありました。

 

その利用者さんは、認知面がしっかりしており、自分の状態をしっかりと療法士に伝える人でした。その為、私はすぐに異常を把握することができたのですが、これがもっと表出の少ない人であったら見逃していたかもしれません。

 

療法士は頭痛に対して、あまり気にしない傾向があると思います。

頭痛は命に関わる原因となるケースもある為、利用者の他覚的変調や表情などをしっかりと確認する必要がありますね。

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