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糖尿病患者の無診療治療は怖いという話。利用者の家族からの相談内容と解決方法。

こんにちは!みのりです。

 

在宅でのリハビリをしていると糖尿病に罹患している利用者さんと沢山出会います。

最近、こんな相談を受けたので紹介します。

糖尿病の利用者家族からの相談内容

私が担当している糖尿病治療中の利用者さんで、それはとてもとても病院嫌いの人がいます。

その利用者さんは70歳代の男性で普段は穏やかな性格なのですが少し頑固なところがあります。

インスリンは使用しておらず、インスリンの分泌を増加させる薬を投与されています。

娘さんが同居しており、今は症状が安定しているからと娘さんに薬だけもらってくるように頼むそうです。娘さんは、なんとか本人を説得して受診させていますが、そろそろ限界だというのです。

どうしたらいいですか?とお話がありました。

無診療治療は危険

原則として無診療治療は病院側が責任をとることができないので、病院側が認めないでしょう。

また、糖尿病患者は毎日同じ内容のものを食べていたとしても、運動の状態やストレス、睡眠不足などで病状が大きく変わります。

その為、必ず血糖値の等の検査をしないと状態を正確に把握することなんてできないですし、医師のアドバイスは必要です。

 

糖尿病は突然死も多いです。

そういったことがあった場合、それが高血糖によったものか、低血糖に誘発された心筋梗塞かなど検討後から検討することがあります。

そういった時は、前回外来時の検査結果が問題になったりするので、来院時に「薬だけほしい」と患者が希望しても、最悪バイタルチェックくらいはしないといけませんね。

高齢者の低血糖は特に危険

高齢者の低血糖は自覚症状が乏しく教科書通りの症状がでるとはかぎりません。

その為、低血糖の発見が遅れることも多いようです。

たった1回の低血糖により脳血管障害や心筋梗塞、昏睡といった障害が残るようなものになる危険性もあります。

 

この利用者さんを通院させるようにするためのアプローチ

この利用者さんは、娘に対して依存的な部分はありましたが、医師や看護師の意見は聞き入れるところがありました。

そこで、この利用者さんに関わる人すべてから、受診の必要性を説明し説得しました。みんなから説得することで嫌々ながらも、その利用者さんは今のところ受診しています。

 

この利用者さんには専門職が何人も関わっています。

専門職からの意見をしっかりと伝えることで利用者に危機感をもってもらうということも、私たち地域医療従事者の重要な役割だと思います。

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