リハビリの話

高カリウム血症のリハビリテーションで気をつけること

 

在宅のリハビリをしていくうえで見逃しやすいのが血液データです。その中でもカリウムなんかはあまり気にしないことが多いと思います。CRPばっかり見てる気がします。

 

しかし、私は長年利用者さんと接した中で高カリウム血症はなかなかリスクのある疾患だなと思います。だって、リハビリ中、突然心臓が止まるかもしれないんですから。

 

高カリウム血症の症状は?

高カリウム血症は軽度であればほとんど症状はありません。たまに筋力低下が認められることはあります。しかし、重症化すると不整脈が出現し、心臓が停止することもあります。
症状がなかなか出ないため血液検査や心電図の変化から医師が気づくことが多いです。

 

これって怖いですよね。軽度なうちに症状がないということは、急に心臓が停止するかもしれないってことなんですよ。医師が気づかないと急死するかもしれませんね。

 

 

高カリウム血症になる原因は?

腎疾患や腎不全の影響により、腎臓からカリウムを十分排泄できなくなることがあります。これは一番多いです。

また、薬の副作用(腎臓への血流を減らす、腎臓からカリウムの排出を阻害する)やカリウムを多く含む食事の過剰摂取などで引き起こされます。

 

 

高カリウム血症の利用者にリハビリを施行する場合の注意点は?

 

不整脈や心臓への負担を考慮するために運動負荷の調整が必要になります。その為バイタルチェックや自覚症状の確認はこまめに行う必要があります。

また、高カリウム血症になっているということは腎臓だけでなく他の臓器もなにかしらのダメージを受けている可能性が考えられます。他の血液データも気にしなければなりません。

 

特に注意しなければいけないのが軽度であれば症状が出ないということです。急に悪化すれば急死するかもしれないんですね。心臓への影響がとても大きいので動作訓練時は特に注意が必要ですね。

 

私が担当していた高カリウム血症の利用者の話

 

私が担当していた高カリウム血症の利用者さんはかなりの高齢でした。腎機能が低下して医師からは血液透析を勧められていましたが、家族は拒否していました。透析をすればどうしても体に負担はかかりますから、残された人生をなるべく楽しく、安楽に過ごしてほしいという家族の要望がありました。

 

そのなかで、その利用者さんは車いすへの移乗や車いすでの屋内移動が自分でできるということに誇りをもっていました。自分一人でできることがあるということが重要でした。ただ、自分はもうだめなんじゃないかといったネガティブな発言も時折みられていました。

 

治療としては特に選択肢もなく、食事でカリウムの量を調整することで、少しでも長く自分らしい生活をおくることを希望されていました。

 

正直、カリウムの数値は良くなっていません。ただ、適度な運動量でリハビリをして、自分の少しだけよくなった部分に目を向けることでポジティブな発言は増えていきました。

 

これはこれで良かったのかなと思います。この利用者さんは最後まで何かしらの希望をもって生きていました。

 

この利用者さんと関わる中で、私は初めてカリウムの数値や運動負荷について真剣に考えました。

 

この時必要だなとともったことは、かなりの高齢者でも運動負荷をどんどん上げていかないと機能向上は認められないということです。その為には、十分なリスク管理が必要で血液データは必ずと言っていいほど確認が必要ということでした。

 

最後に

 

カリウムは筋肉や神経に働く重要な役割があります。多すぎても少なすぎてもダメなんです、

 

最後に言いたかったのは、血液データは重要ですということ。そのデータが何を表すのか?ちゃんと勉強してからリハビリに臨みましょうということです。

 

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